RELATION relayTalk Project

RELATION Talk 03

イベント03:被災した子どもたちのいま(終了)

東日本大震災を語り継ぐRELATION relayTalk Project。リレーショントークの第三回目は、宮城県牡鹿郡女川町の女川第一中学校教諭、阿部一彦先生をお招きしました。震災から約9ヶ月が経過し、震災で傷ついた子どもたちはいま何を思­い、前に進んでいるのでしょうか。

女川町は、宮城県の東に太平洋側に位置する人口約1万人の町。太平洋に面した日本有数の漁港、女川漁港がよく知られています。牡蠣やホタテ、銀鮭などの養殖業も盛ん。町の­南には、西に隣接する石巻市にまたがって東北電力女川原子力発電所があります。東日本大震災の津波による死者は575名、行方不明者は380名。全壊・半壊した住宅/建物­は3261戸にも及びました(2011年11月22日現在)。

女川港にほどちかい女川第一中学校は津波の被害こそ免れたものの、地震による建物や電気系統の破損は大きなものでした。その日は卒業式の前日。式準備のために早く学校が終­わり、3年生たちは帰路についていたといいます。女川の小中学生、約700人の中には家や家族を津波でなくした子どもも大勢おり、学校での寝泊まりを余儀なくされた子ども­も少なくありません。

家族や家をなくした子どもたちのためにも、始業式は当初の予定通り4月8日に行うことを決定。阿部先生は「なんとか学習環境を整えてやりたい」と、津波で流された鉛筆やノ­ートをはじめとする文房具を広く全国から募る「希望のえんぴつプロジェクト」を提案、通常の授業の傍ら活動を開始しました。TwitterやFacebookでの反響は大­きく、始業式までに鉛筆約3000本、ノート約1000冊、消しゴム約700個が到着。いま現在も活動は続けられています。

■開催日時/場所
12月10日(土) 15時〜17時
biotope studio
東京都目黒区柿の木坂(東急東横線 都立大学駅より徒歩10分)

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■会費
1500円
*トーク終了後、近隣で懇親会を予定しています。

■ゲストプロフィール
阿部一彦さん


女川第一中学校教諭。1966年宮城県石巻市牧浜生まれ。1989年4月より宮城県公立中学校教員、社会科を担当。時代や国、民族を超えた人類愛の大切さ、平和の尊さをとく授業、人権学習に力を注ぐ。文部科学省より優秀教員表彰、女川町教育委員より表彰。
津波で流された鉛筆やノートをはじめとする文房具を広く全国から募る「希望のえんぴつプロジェクト」(http://ja-jp.facebook.com/kibounoenpitsu)を提案。

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